インフラ図面は面白い
基地局図面を設計する際の注意と意義。
インフラ図面と言っても色々ありますが、思い浮かぶところでは水道、電話、電車、高速道路がぱっと思い浮かびます。
これらのインフラ図面はとても大事な図面ですのでCADトレースする際にもセキュリティ管理がしっかりされたサーバーを用意するなど、データ管理には特に注意が必要です。
普段目立たないけれど、知っていたらあれか!と思うような図面が多いのがインフラ図面の特徴といえます。
例えばこのような形の付属物をビルの屋上に見たことがあるかもしれません。
これは携帯の基地局で、電波を発生する設備です。
特に人の密集するところにはそれだけ電波が必要なので複数の設備を見ることがあります。
また、これは各社よく似た形ですが、A社、D社・・という各社ごとに設備があることから、密集地のビルの屋上には多くの各社の基地局設備を見ることが出来ます。
普段生活していると、はるか遠くのビルの上に何かがついているかな?
と、見過ごしてしまうようなものですが、インフラ図面に携わっていると、結構ビルの上が気になるものです。
あれはA社の〇〇やな。とか、構造的にどうかな?
とかいろいろと想像を巡らせてみるのもまた、一つの愉しみでもあります。
弊社が基地局図面を描く際にはCADを使ったトレースすることもありますし、一からCAD設計することもあります。
特に古いビルの屋上に基地局を設置するようなときは、一番初めにすることはビルの図面をCADトレースすることです。
ここでCADトレースにしろ、CAD設計にしろ、基地局図面を描くときは大きな違いがあります。
建築図面のCADトレースではすべての付属物は正確に記載します。
しかし、基地局用に使う建築図面では、設備設置とは関係ない箇所(窓、手すり、階段など)はそれらしい位置に書いていればOKなんです。
建物に関しては、壁の高さ、位置、鉄骨の位置が必要な図面情報ですので、それらの寸法だけ押さえておけば他の箇所はそこそこでよいとなります。
図面の使用用途によって同じ建物でも必要とする正確さが違うところが面白いところです。
ですので、同じようなCAD図面でも使用用途によって金額が大きく変わることになるのです。
このような理由から、ホームページからの問い合わせでいくらで出来ますか?
と聞かれる方がいますが、図面も用途も分からない状態では答えようなないのです。
問い合わせをいただく際には、使用用途や、CADトレースなのか?設計なのか? また詳細まで落とし込むのかなど、細かくリサーチしますので、それを確認したうえでの金額提示となることご了承いただければ助かります。