3D(3次元)CADとは何か?~詳細やメリットを紹介~
今までは2D(平面上)で図面を作成していたものも、3DCADの登場によって3D(3次元)で立体的に作成することができるようになりました。平面上ではつかみにくいイメージをより具体的にすることが可能なため、現在は設計やデザインなど様々な場所で使われるようになってきています。今回は3DCADについて、詳細やメリットなど具体的な内容を紹介させていただきます。
3DCADとは?
まず、従来のCADについてですが、こちらは今まで紙で作成していた図面やデザインなどを、コンピューター上で作成することをいいます。これに対して3DCADは、平面上で作成していた図面をコンピューター上で立体的に拡張したもののことを言います。仮想の 3次元空間上に、縦・横・奥行のある立体的な形を作成することができ、この3次元空間上に作成したモデルをもとにして立体的に検証していくことが可能になります。
3DCADはどんなときに使うのか?
3DCADは、工業製品の建築物の設計をする場合に使用するCADとして登場しました。部品数が多いなど、より複雑な設計を行う場合に使用されることが多いです。現在では、航空機や家電など幅広い製品の設計に使用されています。
3DCADを使用するメリットとは?
①完成した形がわかりやすい
2DCADでは、平面の図形から立体の完成した形を想像しなければなりませんでした。しかし、熟練度や経験に差がある場合、設計者と実際の現場や施工者との間に認識の違いが生まれてしまい、結果修正しなくてはならないということも多くありました。しかし、3DCADであれば一目で完成形が確認できるため、ミスが起こりにくく、効率化を見込むことができます。
②図面が読めない人でも安心
図面は情報が多く書き込まれているため、読み解く力が必要となります。しかし、実際問題としては図面を読むことができる顧客ばかりではないため、2DCADを用いたプレゼンテーションには限界があります。それに対して3DCADでれば、図面が読めない顧客でも直感的に理解できるため活用の場が多くなってきています。
③すぐに制作に取り掛かれる
今までであれば、制作に取り掛かる前に、まずCADの図面を読み解き、さらにそこから加工方法を検討したうえで、必要に応じたデータ加工をしてきていました。3DCADが登場してからは、図面を読み解くという手間がなくなって、すぐに制作に取り掛かれるため、大幅な時間の削減に繋がります。
④複雑な形状に対応できる
近年では家電や日用品ばかりか、工業製品においてもデザイン性の高いものが好まれる傾向にあります。3DCADは曲線や複雑な形状に強いため、遊びのあるデザインを設計することも容易になり、デザイナーに頼まなくとも設計できるようになってきています。
これからの3DCAD
さまざまなメリットについてご紹介してきましたが、3DCADはとても利点が多く、デメリットも少ないです。まだまだ2DCADが主流ではありますが、海外では3DCADが中心となってきているため今後取り扱う企業も増えていく可能性が高いです。そんな中、3DCADを使える人材を一から集め、育てていくというのはなかなか大変なものです。私たち近江企画は各種3DCADに対応しており、実績にも自信があります。ご興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。