改修工事現場の手書き図面をCADトレースすると得られる効果とは

はじめに

　改修工事において正確な図面は不可欠となっています。しかし正確であっても手書きの図面では再利用を考慮するとおのずとその使用用途には限界があります。
もちろん現場で一番早い作図、編集方法には変わりはありません。　
　そこで、現場から事務所へ戻った際に、その手書き図面をCADトレースすることにより手書き図面をCAD化することで、その後の改修工事においては様々な効果が得られます。
このように改修工事で作った手書き図面をCADトレースすることで得られる効果について詳しく解説していきます。

1.正確な図面の保管と管理が出来る

　CADトレースによって手書き図面をデジタル化することで、図面の保管と管理が容易になります。デジタルデータとして保存されるため、紙の図面よりもスペースを取らず、整理・検索が簡単に行えます。
　特にデジタルデータは検索に強く、ファイルに付けた情報を元に様々なワードで必要なファイルを容易に探すことが可能となります。

2.精密な編集と修正が可能となる

　CADトレースにより作成したデジタル図面は、精密な編集と修正が可能となります。
寸法の変更や設計の修正などを柔軟に行うことで、改修工事の変更にもスピーディに対応できます。
　特にデジタルデータ化することで、事務所だけではなく、現場や出先など何処でも作成データ閲覧が可能となります。
　また現場にてデジタルデータに書き込みを入れた修正データを共有することで、事務所にいる方がすぐにそのデータを修正、トレースを行うことで常に最新データを活用する事が可能となります。

3.共同作業の円滑化が図れる

　デジタル化されたCAD図面は、複数の関係者との共同作業を驚くほどに円滑にします。　改修工事に関わるチームメンバーや関係者とリアルタイムで図面を共有・確認できるため、意思疎通がスムーズになります。
　また、２でも説明したように最短で最新データにUpDateすることで、より短期間に工事を完了させることが出来ます。

結論

　CADトレースによる改修工事図面のデジタル化（CAD化）は、正確な図面の保管と管理、精密な編集と修正、そして共同作業の円滑化をもたらします。これらの効果により、改修工事の計画と実施の効率化を実現できます。
　CADトレースから作成したデジタルデータをを活用し、より効果的な改修工事を実施しましょう。