「手書き」vs「CAD」　どっちを選ぶ？

　アイデアの創出には、「手書き」と「CAD」の2つの主要な方法（ツール）があります。
　どちらを選ぶかは、個人のスキル、状況、プロジェクトの内容に依存します。
　まず両方を試して自分にとって適切な方法を見つけることが大切です。

挫折の回避の対策をまず行うこと

　準備が100％整ってから始めようとすることは、多くの方の挫折の原因です。
　準備途中であっても構わないので、まずは簡単に出来る事から始め、挫折のパターンを避けます。
　継続可能な方法に気負わずに取り組んで下さい。

挫折の具体例

　セキュリティを厳重に考えすぎて、帰社前にパソコンを鍵のかかった収納庫に保管するのは、パソコンの継続を難しくします。
　パソコンはアクセスしやすい場所に置いておくことが基本です。
ランニングを続けたい場合は、シューズをすぐに履ける場所に置くことが大切です。

　書道の練習をしたい場合は、必要な道具をすぐに取り出せ、見える場所に置いておくことが重要です。

　

「手書き vs CAD」　利点を考察する

　「手書き」は手軽で簡単な表現に向いており、直感的で創造力が発揮されやすいと言われています。
　「CAD」は正確性と再利用性に優れ、3Dモデル化により設計者以外でも比較的理解が容易にできます。

「手書き vs CAD」　デメリットを考察する

　「手書き」は正確性を重視しておらず、かつ修正が難しく、用紙サイズによる制約を受けます。
　「CAD」は学習時間とコストがかかり、作図操作に思考を取られ、創造力の発揮には不向きです。

結局どっちを選べばよいの？

　プロジェクトの複雑性や正確性、予算とリソース、コラボレーションの有無、特に初期の設計段階や途中の訂正、アイデア出しには「手書き」が有利です。
　そして状況に応じて「手書き」と「CAD」を選択します。
プロジェクトの進捗段階に合わせて使い分けることで、より良い結果を得られます。
そして、どちらか一方だけを選ぶのではなく、どちらも試してみて、その都度ツールの使用比率を変えてみて下さい。

「手書き」と「CAD」の特性を最低限は押さえておきましょう

　「手書き」は直感的で手軽、低コストですが、正確性や修正に制約が存在します。
「CAD」は正確で編集可能、3Dにて可視化ができますが、学習時間とコストがかかり、作業者のスキルによる制約があります。

プロジェクトに合わせた選択をしてみましょう

　プロジェクトの性質に応じて「手書き」と「CAD」を選択、もしくは使い分けをしてみて下さい。
予算、コラボレーション、設計変更頻度を考慮し、その都度最適なツールを選び自分にとってベストなやり方を探ってみて下さい。

まとめ

　ツールを1つに集中することも大事ですが、アイデア出し、創造的な作業には「手書き」。
　互換性や確認作業、データ共有などには「CAD」と違いに応じてツールを使い分けしてみて下さい。