年度末業務をスムーズに進めるための4つのポイント!!
年度末業務を進めるための4つのステップを紹介しています。
・「CADデータの整理とアーカイブの実施」
・「手書き図面のCADトレース作業とデータの精度確認」
・「年度末の業務チェックリストを用いた全体の確認」
・「最終的な最終確認と報告書の作成」
1、CADデータ整理とアーカイブ実施
データ保存をまず第一に考えましょう。
まず、CADトレース作業を行う前に、現在の全CADデータを見直し、確認します。
次に、必要なものを整理してアーカイブを実施します。
過去のデータとの整合性を確保するためには、改訂ごとにバージョン管理をしっかりと行い、使用するのはあくまでも最新のデータとします。
ここで古いデータを単純に削除することは、過去のデータを見直す際に「分からない」となってしまうため、データ自体の容量は必要ですが、無いと後で困るため、しっかりと改訂ごとにバージョン管理を行いましょう。
2、トレース作業の実施と精度確認
手書き図面をPDF化し、所定のCADに取り込みます(AutocadとJwCadが一番利用されています)。ルールに基づいてCADデータに変換するためのCADトレース作業を行います。
CADトレース後、データの精度を確認し、必要に応じて修正を行います。
ここで注意する必要があります。
使用用途によっては、誤差なく規定通りにCADトレースする必要がある場合もありますが、配線の取り回しに使用する際には、最外形のみに精度を持たせ、建物内部では規格を気にせず形だけを合わせてCADトレースすることもあります。
3、チェックリストを用いた全体の確認
CADトレースが完了したら、年度末の業務チェックリストを用いて全体の確認を行います。
チェックリストに基づき、見逃しや不足がないかを確認し、必要な修正や追加作業を行います。特に年度末には仕事が集中することが常です。
従って、臨機応変に今年度中に仕上げる仕事と、年度末をまたいで納品できる仕事を分けることで、現状のリソースで対応できるようにします。
ここで重要なのは、クライアントや各担当者とのすり合わせです。
年度末に必要なものと、年度末には必ずしも必要でないものがあるからです。
4、最終確認と報告書の作成
全ての作業が完了したら、最終確認を行い、業務の完全性を確定させます。
完了した業務内容と結果を報告書にまとめ、関係各所への報告を行います。
この時、全CAD図面が揃っている場合や、揃っていない場合があります。
これは優先順位を決めて仕事を進めることで、年度末に何が必要で何が必要でないか、どの図面を優先的に使用するか等、確実な納品を完了させるための調整が必要です。
これらの最終的な打ち合わせを実施することで、年始からのスムーズな仕事のスタートダッシュが可能となります。
注)画像はCacvaの機能により作成しています。