CADトレースを行う上で注意するべきこと4つ
紙ベースの設計図が当たり前であったのに対して、今ではデータ化され、便利な世の中となってきました。その一役を買っているのがCADトレースです。CADトレースとはどういった作業なのか。またCADトレースを行う上で注意すべき点をご紹介していきます。
CADトレースとは
まず、CADトレースとは、建築の設計図や、電気や機械の図面、地図などの紙図面をCADデータに変換するという作業のことをいいます。なぜCADデータに変換するのかということについては、いくつかの利点が挙げられます。まず作業効率が格段に良くなります。修正や編集の作業が効率化され手書きよりも見やすいためその後の作業もスムーズになります。また、完成図面は寸法や面積の整合性が取れているため、計算なども簡単になります。そして、データの管理や共有もできるので、社内だけでなく社外での業務でも非常に役立ちます。
このように、今までの紙面データをCADトレースすることにより、より効率的に業務を遂行することが可能になります。
CADトレースを行う上での注意点とは
トレースの作業としては、まず元となる図面をスキャナーや写真などで読み込み、それをデータとしてコンピューター上に入れ込んでいく作業が必要になります。そして、その読み込んだ図面をCADでなぞって作図を行うというのが基本になります。一から製図するのに比べて単純そうに感じるかもしれませんが、正確にCADトレースを行う上で注意すべき点がいくつかあります。確認してみましょう。
①CADトレース:正確にスキャンできているか注意する
紙をスキャンするとわずかにでもゆがんだり、傾いてしまったりということが起こる場合があります。その場合レイアウトが崩れてしまうことがあるので注意が必要です。また、折り目や紙の汚れなどまでが反映されてしまう場合があります。元データと比較し、データが不正確なものにならないよう気を付けなければなりません。
②CADトレース:縮尺やサイズに注意する
上記のように、スキャンデータは少しゆがんだり、縮んでいたりすることがあります。そうなると、元の紙図面との縮尺が変わってしまったままトレースしてしまうことになります。そうならないためにも、必ずサイズが決まっている部分(スケールなど)からトレースしていきます。
③CADトレース:ファイル形式に気を付ける
CADデータとして保存する場合、その保存形式にも気を付けなければいけません。一言にCADデータと言ってもファイル形式はたくさんあり、使用するシステムによって異なってきます。自社、もしくは取引先企業が取り扱うファイル形式が対応していないということにならないよう、確認する必要があります。
④CADトレース:解像度の大きなものを使う
解像度の小さな画像の場合、細かい部分がつぶれてしまう場合があります。そのため、なるべく解像度を上げて作業していきます。それが無理な場合は、自分で補完していく必要があります。
このように、いくつか注意点はあるもののCADトレースによって今までに使用してきた紙の図面や設計図をデータに変換できるということは大きなメリットがあります。ただ実際にCADを導入し、自社で一からCADデータ化を図ろうとすると、多大な労力とコストがかかります。私ども近江企画では、CADトレースを専門としており、CADトレースのプロが迅速かつ確実なトレース図面を作成いたします。一枚からでもお受けいたしますし、もちろん大量のご注文も可能です。ご興味のある方は、ぜひ一度無料お見積りからお問い合わせください。