紙図面をCAD化する代表的なソフトとは

CADソフトの種類は色々ありますが:

　紙図面をCADデータなどのデジタルデータに変換することは、プロジェクトを効率よく進めるために必要不可欠な作業です。
手書きの図面をCAD化することで、正確な寸法と詳細なデザインを得ることができ、設計や製造のプロセスをスムーズに進めることができます。
この記事では、効率的は方法でデジタル化・ＣＡＤ化に取り組む時に必須のＣADソフトウェアに焦点を当て、代表的なソフトウェアを紹介します。

1.AutoCAD (オートキャド)：

　AutoCADはCADソフトウェアの代表的なソフトウェアであり、Autodesk社が開発しています。
　また全世界で多くの方が仕事や趣味で利用しています。
直感的なインターフェースと豊富で考え抜かれた機能で知られており、紙図面をスキャンした画像などをインポートし、トレースすることで簡単にCADデータに変換することができます。
AutoCADは柔軟なカスタマイズ性を持ち、追加で機能を付与することが可能であり、プロジェクトに応じて最適な設定が可能となります。

2.SolidWorks (ソリッドワークス)：

　SolidWorksは主に3D設計に特化したCADソフトウェアですが、2D図面のCAD化にも優れた機能を持っています。
紙図面をスキャンし、SolidWorksにインポートすると、専用のツールを使って簡単に図形をトレースすることができます。
2Dだけではなく、3Dデザインも行いたい場合は、SolidWorksがお勧めの選択肢となります。

3.DraftSight (ドラフトサイト)：

　DraftSightは、AutoCADの代替ソフトとして提供されている多くの2Dソフトウェアのうちの一つです。
紙図面をスキャンして、DraftSightにインポートしてから、描画ツールを使って図形を再作成することができます。
直感的なインターフェースと使いやすさが魅力のCADソフトウェアです。

4.Scan2CAD (スキャンツーキャド)：

　Scan2CADは、紙図面をスキャンしてCADデータに変換するための特化したソフトウェアです。
自動CADトレース機能を備えており、スキャンした画像を高精度でCADトレースしてCADファイルを生成します。
手作業でのCADトレース作業が不要なため、作業時間が大幅に短縮されます。
　しかし、データスキャンする際には元図面の線が明確な図面を使うことが重要であり、不明瞭な図面、線がごちゃごちゃしている図面は自動作成には不向きです。
　どのような図面が自動作成に向いているかどうかを自社の図面を利用して事前確認することが必要となります。

結論：

　紙図面をCADデータに変換するソフトウェアは、プロジェクトの進行において重要な役割を果たしています。
この記事で紹介したAutoCAD、SolidWorks、DraftSight、Scan2CADのいずれかを選ぶことで、手書きの図面を効率的にCAD化することが可能です。
プロジェクトの性質や予算に合わせて最適なソフトウェアを選択し、デジタル化の恩恵を存分に受けましょう！
　またCADソフトウェアを導入する際には、まずは無料版で1か月ほど使ってみて、自社の使い方に合っているかどうかを調べてから導入する必要があります。
一般的にCADソフトウェアは一度導入すると、ファイル形式や機能的な面、操作方法の違いなどから、簡単に他のソフトに移行することができないので、導入前にしっかりと調べておくことが重要となります。