図面のイロハ
建築図面には様々な種類の図面があります。 この中でCADトレースやPDFデータからCAD化のご依頼の際、一番ご要望の多い図面について説明します。
特に、古い図面の再利用として改修、解体、メンテナンスの時に使用されます。 建物の詳細よりも、全体形状が分かる図面が必要とされます。 とくに、平面図、立面図、断面図、配置図が建築図面のCADトレースでは9割以上の要望があります。
CADトレースで必要とされる図面の種類とは
CADトレースで特に必要とされる図面は、平面図、立面図、断面図、配置図となります。これらの図面で建築図面のCADトレースの約9割を占めます。
・平面図とは
平面図とは、建物を上から見た平面的な構造を示しています。 上図では①が平面図です。 壁や柱、扉や窓、トイレ、洗面所などの配置が記載されています。 各階の平面図から建物のレイアウトが明確に分かります。
・立面図とは
立面図とは、建物の正面や両側面、背面などの垂直な面を示すものです。 上図では②~⑤が立面図です。 建物高さや幅、窓やドアの位置や大きさなどを示します。 これら立面図は建物の外観を示すものであり、デザインを明確にします。
・断面図とは
断面図とは、建物を指定の位置で垂直に切り取った面を示しています。 建物内部の構造、天井や床高さ、窓やドア、階段の位置などを表しています。 断面図は建物の断面図面であり、建物の内部構造を明確にする時に描かれます。断面図と展開図はよく似ていますが、展開図は外部構造を示す図となります。
・配置図とは
配置図とは、敷地内における建物やその他構造物、車両の配置を表しています。 建物の周辺環境に対する配置を明確にする際に描かれます。道路や駐車場、緑地帯や学校のような主要構造物などが含まれることもあります。配置図は、建物を取り巻く環境に対して建物がどのように配置されるかを表すために描かれます。