3Dモデル化とは。多くのメリットをもたらす設計とも言えます。
3Dモデル化とは。
平面図面を元にして立体モデルを作成することを言います。
私は機械系では25年以上、建築系では10年以上は携わっております。
・3次元化のメリットとは
部品の拾い出し、接触確認、シュミレーションが特に大きなメリットです。
-部品の拾い出しとは
3次元モデルでデータを作ることで、2次元図面でも、ボルトや、市販品のような共通で作るものはブロック化し分かりやすくしていました。
3次元図面では、図面内にどの部品がどれだけ使われているか?
簡単に一覧表にすることが出来、部品の個数を調べる手間が激減します。
また、部品を修正すれば、全ての図面に反映されるのも、大きなメリットです。
-接触確認とは
3次元モデルはパソコン上で実際の大きさで作成していることから、
2次元図面では、上、横、正面など、各面に書かれた部品を頭の中で想像し、部品同志の接触を想像する必要があります。
しかし、3次元モデルではワンクリックで部品同志がどの範囲で接触
しているかを簡単に調べる事が出来るので、実物を作る前に大抵の事を調べる事が出来ます。
-シュミレーションとは
例えば、バネの先端に〇グラムの部品を乗せるとどの程度伸びるのか?
2点で支えられている板に錘を乗せた際に、どの程度変形するのかをパソコン上で計算することができます。 このことで事前に強度や、変形量を調べることができます。
このように3次元モデル化することのメリットは、ソフト導入費用、操作など習得日数、CADの互換性など、色々なデメリットを超えるメリットがあるので、今は多くの企業で3次元化が進んでいます。
・3次元化を分かりやすくする為、シンプルな形状で説明します。
このような2次元図面があります。
頭の中で形状をイメージすることは出来るでしょうか?
このような図面を2次元的に表したのものが2次元図面といい、形の複雑さにより、1面で表す時、3面で表したりと様々です。
形状が複雑なものになると、補助的な図面がさらに増えていきます。
・3次元図面(3D化)で描くとこのようになります。
3次元化する事で誰もが簡単に想像でき、見積もりや、打ち合わせ段階だけでも図面の訴求力自体が上がります。 このように実物をパソコン内で確認できることで、通常では見えない面を確認したり、断面を確認するなど、より詳細に確認できるようになります。