CAD図面には様々な描き方がある。工夫することで作業効率が向上する
当社もですが、多くの企業がAutocadを使われてCAD設計や、CADトレースをされていると思います。
・CAD設計の種類
機械設計、建築設計、土木設計、電気設計 など、他にも様々な図面があり多くの業界でAutocadを使いCAD設計しています。
そして、CAD設計をする中で毎回同じような図面(設備、記号など)を描くことが多い時は、皆さんはどうされていますか?
CAD設計でよく使われる機能として
コピーペースト
複写
マクロ
自動作図
などが挙げられます。
この中で当社ではコピーペースト、複写で殆どのCAD作業は対応できます。
しかし業種によっては、同じ記号を数十~数百と描くことがあります。
そのような時はマクロや自動作図機能を使ってCAD設計をされているのではないでしょうか?
作図時間の大幅な短縮及び、作業ミスの削減に有効です。
・マクロ
同じCAD操作を繰り返す場合はマクロをよく使います。
当社ではdwg→pdf化+dxf化を同時に作成する時や印刷する時にマクロを使います。
・自動作図
同じ形状のもの(設備や記号等)を描く際には開始点からの位置関係がすべて明確になっていると思います。
そのような時は自動作図で描くと時間短縮と間違い対策にもなります。
マクロと自動作図は似ているようで異なります。
あくまでも操作を自動で行うのが「マクロ」
決められた座標に、決められた図形を自動で作図するのが「自動作図」
この二つをうまく使い分けることで、コピーペーストや、複写などマウスを使った作業を圧倒的に早く正確に繰り返すことが出来ます。
もし同じ作業を繰り返すことが多い。と感じている方はマクロや自動作図を検討してみて下さい。
・例えば、印刷する時を考えて見る
(その効果に驚くと思います)
当社ではマクロを使い、CAD図面から印刷に掛ける時間を激減させています。
→従来では、
ファイル→印刷→プリンターを選択→印刷確定
→もしくは
Ctrl+P の同時押し→プリンター選択→印刷確定
・これをマクロで行うと
→(マクロ開始)ボタンクリック→印刷マクロファイルダブルクリック のみです。
これだけをみると、大して変わらないと思う方がいるかもしれません。
しかし、実は弊社ではクライアントへdxfファイルとpdfファイルを納品しているのです。
→dxfファイルを作るときは、
ファイル→指定保存→dxfを選ぶ→保存
の作業が追加で必要となるのです。
結果的に、印刷作業とdxf保存作業の二つの作業をするだけで1分近くかかります。
→これをマクロではpdfとdxf保存が一度の作業で出来る
ボタンクリック→指定マクロファイルをダブルクリック
です。
早ければ数秒でpdf、dxfファイルができます。
作業時間が10分の1程度まで圧縮できますし、dxfやpdfファイル変換の確認する心理的負担が激減しました。
数枚程度では変わらないと思うかもしれませんが、毎回の作業ですから、その効果は計り知れません。
このような単純な自動化は作業時間短縮だけでなく、膨大な単一作業に対する抜け落ちを再確認する心理負担を大幅に下げる結果となります。
結果より良い仕事に繋がります。
新年の仕事でもし、「同じ作業を繰り返している」と思うCAD作業があった際には自動化できないか?と検討してみる価値は十二分にあります。
もしマクロ作成したことない方や、マクロ作成に不安な方は是非ご連絡下さい。
何かとお手伝いできると思います。