CADを使ったトレースに拘る理由 - 近江企画

手書きの図面をCADでトレースする苦労を考えたとしても、絶対にCADを使って図面トレースすることをお勧めします。
そして、その見返りとしては多大なメリットを得る事が出来ます。今回はその理由を考察します。

CADでトレースを行うメリットとは

一番のメリットは正確さと精度が手に入ります。
手書きの図面は人の手によって作図します。
このことは人間のミスや個人のスキルに大きく左右される可能性があるとも言えます。
一方、CADを使用すると、図面がデジタル化され、数値的な正確さと高い精度で作成します。
結果、寸法や角度、形状などの変更も比較的容易に行うことが出来ます

再利用性と修正の容易さが得られる

CADを使用すると、図面を簡単に修正したり再利用することができます。
手書きの図面では、修正や変更が非常に手間がかかる場合がありますし、何より修正自体が出来ないときもあります。
　
　しかし、CADでは数クリックで修正が可能です。また、同じ要素を複数の図面で使用したり、既存の図面を元に新しい図面を作成することも容易になります。

設計プロセスの効率化になる

設計プロセスの

CADを使用することで、設計プロセスが効率化されます。
　特にCADソフトウェアには多くの便利機能があります。
　　図形の作成や編集、寸法の測定、材料の選択など様々な事を迅速に行うことができます。
　また、3Dモデリングやシミュレーションなど、CADの付加機能を使用することで、製品の性能や外観を作成する前に評価することができ、結果的には製品の作り直しや修正、削減が可能となります。

コラボレーションと共有が容易

大きな特徴として、CADは複数の人々が同時に作業し、図面を共有することがでチーム作業やコラボレーションとの親和性があります。
また変更やコメントの追加が容易であり、複数の人がリアルタイムで図面を確認しながらの意見交換も可能となります。

製造や建設現場への直接的な適用が年々増加している

CADは構想、設計段階だけでなく、製造や建設の段階でも多数活用されてきています。
　　　 CADデータは機械や工具との連携が可能であり、CNCマシンや3Dプリンターなどを制御して実際の製造を行うことができます。
　　　また、建設現場ではタブレット上でCADを使用し、建物の設計図や配管図を参照しながら効率的な施工を行うことが一般的になってきています。

これらの理由から、CADを使用することで手書きの図面をトレースする苦労はありますが、その後の作業を大幅に効率化することができます。
　何より正確さ、修正の容易さ、効率化、コラボレーション、製造や建設への直接的な適用といった数多くの利点があります。　これらを考えると、品質向上、作業効率の向上、設計の柔軟性や共有性の向上など、様々なメリットが生じます。