電気図面 新旧JIS記号の置き換え
手書きであらゆる図面が書かれるようになってから様々な共通な記号が生じています。
当社では古い図面で使われている旧JIS記号を最新のJIS記号へ置き換えるような仕事もお受けしています。
電気JIS記号の置き換えの必要性は、以下のような理由によります。
標準記号の変更とは
JIS規格では、時代の進化や技術の進歩に合わせて定期的に記号を見直しています。
新技術や概念が導入されると、それに対応するためにJIS記号が追加、変更、または削除されるます。
そのため、最新の規格に準拠するためには、旧記号を新記号へと置き換えが必要になります。
国際規格への適合とは
国際的な標準化団体であるIEC(International Electrotechnical Commission)が策定する規格が広範囲に採用されています。
それに合わせて、JIS規格もIEC規格との整合性を保つためにたびたび改訂されています。
その結果、JIS記号の置き換えが必要になります。
新しい機器や技術の導入による変化とは
電気・電子機器の分野では、新しい機器や技術が頻繁に導入されています。
これに伴って、それらの機器や技術に適した記号が必要になる場合があります。従来のJIS記号がこれら新しい要件を満たさない場合などに適切な置き換えが必要になります。
誤解や混乱の回避になる
JIS記号は、特定の機能や特性を表すために使用されています。古い記号体系では、意図しない誤解や混乱を招く可能性がでてくるようになりました。
そのため、より明確で分かりやすい記号に置き換えることで、意図せぬ誤解や混乱を避け、また適切にコミュニケーションができるようなります。
JIS記号とは
JIS記号とは、日本工業規格(JIS)によって定められた電気部品や回路図で使用される記号のことを言います。
略語や図形で構成されており、電気的な特性や機能を表現しています。 これにより、電気・電子工学分野において、標準化された記号(表現方法)を提供し、共通の理解や設計者による違いをなくし、円滑なコミュニケーションが可能となります。
このような旧JIS記号を置き換える
新JIS記号へ置き換える。
以上のような理由によって、新旧のJIS記号の置き換えが必要になってきます。
また、手書きの時の図面と現在の図面ではJIS記号のいくつかはすでに改訂、変更がされており、当社が新旧JIS記号の置き換えを行うことがあります。
新旧JIS記号の置き換えといっても、普段よく使う図面のみで対応をしていますが、保管用や今は使わないような図面が何万という単位で保管されているので、企業によっては、年に一度一定量の図面のJIS記号の置き換えを実施している会社もあります。